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米国でさらに話題を集めているのは、一九九七年にFDAが認可した、飲む育毛剤「プロペシア」(メルク社)です。 主成分は、前立腺肥大の治療薬として以前から使われていたプロスカーと同じ「フィナステライド」で、プロスカーは五ミリグラム、プロペシアは一ミリグラムと、含有量が異なるだけです。
フィナステライドが育毛を促す理由として、「男性ホルモンのテストストロンを、男性型脱毛の原因である物質DHT(ジヒドロテストステロン)へ転換するのを阻害する働きがあるため」と説明されています。 米国での臨床試験の結果では、軽度および中程度の、頭頂部、前頭部の男性型脱毛症患者の半数に、三〜五ヶ月の服用で毛が生えてきたと言います。
そのうち、二年間治療を続けた人では、一七パーセントの人は頭髪が減少したものの、八三パーセントの人でハゲの進行がストップし、六七パーセントの人が新毛が生えたという結果が報告されています。 ただ副作用も強く、性欲減退、インポテンツ、乳頭肥大、唇の腫れ、敏感肌、湿疹などがあげられています。
また男性ホルモンに直接作用するため、女性や子どもの使用は禁止されています。 とくに妊婦や、妊娠の可能性がある女性が服用すると、胎児が男性の場合に、成分のフィナステライドに触れて性器が奇形になるおそれがあります。
このため、プロペシァの服用には医師の処方菱が必要です。 さらに、この経口薬の効果は少なくとも三ヶ月以上服用してみないことには変化としては現れず、誰にでも効くというわけではありません。
年配者よりも二○〜四○歳の若い人のほうが効果が如実に、ずっと以前からハゲていた人よりも最近脱毛し始めたばかりの人のほうが、よく効くとされます。 ピンポイントの場所は頭頂部で、生え際や額の両側の後退には効果がないとされています。
つまり、O型の脱毛には有効でも、M型の脱毛には無効というわけです。 このことから、最近はO型とM型では脱毛のメカニズムが違うのではないかと推測されています。

さらに、まったく毛がない場合は効果がなく、育毛効果を期待するためには、少しでも毛が残っていることが必要だとされます。 ミノキシジルと同様、服用を中止した場合は、薬によって生えてきた毛は一年以内に抜け落ちます。
毛を維持しようと思ったら、やはり一生飲み続けないといけないのです。

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